今や大女優の風格さえ漂う柴咲コウさん。彼女の名前が本名ではないことは有名な話ですね。
本名は「山村幸恵」さんといいます。なんとも素朴なお名前ですね。
それにしても柴咲コウなんて、彼女にぴったりの芸名、よく考えついたなって思いません?
本人が考えたのか、事務所の人なのか、柴咲コウさんの芸名のルーツも調べてみました。
柴咲コウ
柴咲コウの芸名の由来
柴咲コウさんの芸名のルーツ。それは漫画でした。
かわかみじゅんこさんの漫画 「ゴールデン・デリシャス・アップル・シャーベット」の登場人物、「柴崎 紅」から取ったそうです。
読みは同じだけれど、字は違う。「柴崎 紅」だとなんか硬い感じがしますが、「柴咲コウ」だと少し柔らかく、きれいな感じがします。
絶妙なネーミングですね。
柴咲コウの壮絶な生い立ち
公式ブログには東京都出身とありますが、本当は北海道の礼文島出身です。
お父さんが北海道の旭川市出身、お母さんが礼文島出身。
そのお二人の子として産まれた柴咲コウさんは幼少期を礼文島で過ごします。
礼文島は隣の利尻島と並んで、風光明媚な島です。
柴咲コウさんはクールで都会的な印象がありますが、その実とてもおおらかで、出会った人を虜にしてしまう不思議なオーラがあります。やはり幼少期の育った環境が、彼女の素敵な人格を形成してくれたのかもしれません。
後のドラマ『Dr.コトー』なんかは、はまり役でしたが、なんせルーツが島ですもの。それははまりますよね。
そんな礼文島の暮らしは、それほど長くは続きませんでした。島の暮らしは生活をするには厳しく、山村家は家族で上京することを決めます。
詳しい時期はわかりませんが、柴咲コウさんが卒業されている小学校は豊島区の豊島区立要町小学校なので、少なくとも小学生のうちに礼文島から東京に移り住んだことは間違いありません。
ご両親は共働きで、柴咲コウさんは鍵っ子だったそうです。さみしい気持ちはあったでしょうけれども、家族のために働く父や母のことを考えてご両親の前では務めて明るくしていたようです。健気ですよね。
どことなく影を感じてしまうのは、おおらかに育った島の生活から、一転しての大都会の暮らし、そういった幼少期の心の変化も関係しているのかもしれません。
柴咲コウさんに転機が訪れたのは、彼女が14歳の時でした。
池袋サンシャインを友達と歩いているところをで現在の所属事務所である「スターダストプロモーション」にスカウトされたのです。
しかしその時はお父さんの猛反対により、一度は潰えます。高校受験を控えていたこともあり、タイミングが悪すぎました。
高校入学後、16歳になって、初めて芸能活動を始めます。
その陰には、お母さんの存在がありました。その時柴咲コウさんのお母さんは癌を患っていたのです。しかも末期でした。
柴咲コウさんの芸能活動の最初のキャリアは、モデルでした。その時のギャラは月で6~7万円。
ほとんどすべてをお母さんの治療費に充てていたそうです。
女優の活動と母の死
2000年に公開された映画『バトルロイヤル』の相馬光子役で注目を浴びた柴咲コウさん。
出典:http://blog-imgs-53.fc2.com
翌2001年公開の映画『GO』では、第25回日本アカデミー賞助演女優賞並びに新人賞をはじめ数々の賞を受賞され一流女優の仲間入りを果たします。
実は『バトルロイヤル』の撮影中に最愛の母を亡くされています。しかしそのことががかえって彼女の役者魂に火をつけました。
後に彼女は当時のことを振り返ってこう言っています。「母のことがあったから、気持ちを切り替えて演技に集中することができた。」
柴咲コウさんの女優人生の成功の裏には、愛するお母さんの影がありました。
それにしても、北海道の田舎の島から上京しての生活。ご両親も柴咲コウさんも、かなりの苦労をされたことでしょう。
最愛の娘の活躍を見ることなくこの世を去った柴咲コウさんのお母さん。
一番見てほしかった人を亡くされた無念の気持ちは計り知れません。
今でもきっと、彼女の心の中にいるお母さんの存在が、柴咲コウさんの仕事に向かう原動力になっているような気がします。
歌が上手いと絶賛される動画をまとめてみた。
2017年のNHK大河ドラマ『女城主・直虎』が始まり、ますますその卓越した演技力に注目が集まる、柴咲コウさんです。
出典:http://parts.news-postseven.com
女優業と並行してのアーティスト活動で、歌が上手いことはもはや周知の事実です。
そこで、今回は、過去のヒット作を中心に、柴咲コウさんの歌が上手い動画をご紹介します。
最初にご紹介するのは、映画「黄泉がえり」の主題歌で、2003年にRUI(ルイ)名義でリリースした『月のしずく』です。
こちらは100万枚を超える大ヒット曲となり、オリコンでも最高位1位、年間チャートでも5位となりました
叙情的で素敵な歌です。柴咲コウさんの透明感がありながらも力強い歌声と、歌詞の世界観が、絶妙に交錯する不思議な世界観に引き込まれる作品です。
次にご紹介するのはドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌で、2004年にリリースした「かたち あるもの」です。
こちらも60万枚を超える大ヒット作となり、オリコンの年間チャートでもトップ10に入りました。
せつない乙女心を歌に込め、しっとりと歌い上げるこちらも素敵な曲です。
さらにその次は、福山雅治さんと共演した「ガリレオ」の主題歌で、2007年に福山雅治さんとのユニット、KOH+としてリリースした「KISSして」です。
前2作の柴咲コウさんの雰囲気とは打って変わった、まさに福山雅治ワールドな曲ですね。二人のコラボは観ていても安心感のある感じで、ずっとユニット活動をしているんじゃないかと錯覚してしまうほどです。
もう一つご紹介します。こちらも福山雅治さんと共演した映画「容疑者Xの献身」の主題歌で、2008年にリリースした「最愛」です。
やっぱり、このお二人のユニットは素敵ですね。ずっと聞いていたくなるような、そんな気にさせてくれます。
以上、4作品のご紹介をさせていただきました。
女優さんやモデルさんなどで、ちょっと売れてくると、事務所の方針なのか、本人の希望なのかわかりませんが、すぐ歌手デビューをする方が結構いらっしゃいます。
それ自体は、ある程度の需要もあることですし、何も言うつもりはありません。
人気のあるうちに、獲れるものは狩りとってしまえ!という理論も、ショービジネスの世界では当然のことでしょう。
けれども、本業が別にあってのアーティスト活動って、やっぱり片手間感が否めません。
そこに来ると、柴咲コウさんのアーティスト活動は、ほかの方々とはちょっと違うかもしれません。
ほとんどの作品で、作詞を手掛ける柴咲コウさん。その作詞力も高評価を得ているところからも、彼女の作詞家としての完成度の高さがわかります。
その後のアーティスト活動
2008年には、自身初のベストアルバム「Single Best」「The Back Best」を2枚同時リリースします。こちらはオリコン初登場1位を獲得し、柴咲コウさんのアーティストとしての人気の高さを見ることができました。
また、2015年にはこちらも自身初となるカバーアルバム「こううたう」をリリース。
こうして、リリースされてきた作品を見ると、柴咲コウさんの歌に対する情熱が伝わる秀作ばかりです。
デビュー当初は、バラード系のしっとりとしたナンバーが多かったですが、最近ではダンサブルなアップテンポのナンバーも多くみられます。
女優業でも、幅広く様々な役柄にチャレンジする柴咲コウさん。アーティスト活動でも一つのところで満足せずに、常に新しいものへ向かう姿勢が、彼女のプロ意識の高さを感じさせてくれます。
そして、歌うことが本当に好きなのがわかります。
以前にも、「自分を使って実験をしている感覚」と独特の言い回しで、アーティスト活動を表現していた柴咲コウさん。
普段聞く音楽も多様で、その多様な引き出しの中から、いろんな音のアイデアが生まれ、それが作品につながっているのだそうです。
女優活動と並行してのアーティスト活動も、「趣味の感覚で楽しんでいる」と言ってはばからない柴咲コウさんですが、いやいやどうして、相当なプロフェッショナルです。
今後もまた、どんな音で、私たちを楽しませてくれるかを考えただけでワクワクしてきます。
柴咲コウさんの、女優業と併せてのアーティスト活動にますます期待が高まります。
最近のコメント